アルファード/ヴェルファイア等 リアシム[EZシム]の取付け方法・調整のしかた

アルファード/ヴェルファイア等 リアシム[EZシム]の取付け方法・調整のしかた

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【リアのアライメント調整できない車輌をできるようにするパーツ】
アルファードなどのミニバンにはアライメントを調整できる構造にはなっておらず出た数値 は諦めているのが現実です!しかし!!このSPC製のトヨタリアシムを使えばアライメントでキャンバーとトー角を調整できるようになります。このシムは薄 い面と厚い面がありタイヤ部のハブの角度を変えるという画期的なパーツです。当社データではC25セレナにも取り付け出来ました!ミニバン以外にも対応出来る場合がありますのでお問い合わせ下さい。

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最初に普通にアライメントの測定を行いリアをどうしたいのか数値を計算し6種類のシムから選びます!
①まずはアライメント測定し1G状態(車輌のタイヤが地面に設置している状態・車が持ち上がっていない状態)でハブとバックプレートに上死点をマーキングする。(上死点はハブセンターから[垂直に上方向]です。画2参照)

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図3のようにリア・ブレーキシューはイジらずにハブは外れます! ③アライメント結果から補正数値を換算しシムを選択する。シムの上死点を決めマーキング。 図4シムの上死点と図2で確認した上死点と位置を合わせて装着する。 上死点がズレると失敗の可能性は大。 間違えが無いように進行方向に矢印マーキング。 図2で付けた上死点とシムの上死点マーキングに合わせて加工します。

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固定ボルトのPCDが合わないので黄色マル部をハブの固定ボルトに合わせ少し削ります。
オレンジマル部も少し削ると良いでしょう。
バリが残らないようカッターなどで処理をします。

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図6のようにシムを合わせながら削ると無駄がありません。
この外れているハブに図2で付けた上死点マーキングとシムの上死点マーキングを合わせながら削りましょう。

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シムを二枚重ねて使うことによりキャンバーとトー角の調整範囲が広がります!ただし上死点となる部分がずれるとアライメント時に狙った数値になりにくいのでしっかりと上死点マーキングをする!シム上部、緑のマーキング参照 *装着時に確認しにくくなるので必ずマーキングをする! 図7左リア車輪部にシム①とシム②の2枚のシムを装着した場合。(シムをタイヤ外側からみた状態とする) ピンクのマーキングの位置(品番刻印)が一番厚い部分となるため、トーアウト・ポジティブキャンバー方向になります。(ミドリの上部マーキングが上死点・図2と合わせる用マーキングとします。)
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図8 見にくいですがシム二枚の緑マーキングと車輌ナックル側のピンク上死点が合わされているのがわかるでしょうか!?ハブを装着するボルトにネジロック 剤を塗布しトルクレンチで締めます。あとは元に戻して終了です。しかし、アライメント数値が希望よりかけ離れていたらやり直しですかね。(-。-;) 最初にアライメントを測定しズレを計算した結果を正確に出すために『上死点』を正確に出すのが極めて重要な作業です。 しっかりと理解ある(実績のある)ショップさんで作業されることを推奨します。*アライメントテスターの精度も求められます。

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《アライメント数値のまとめ》
最初の後輪左側+5.9mm 右側+1.7㎜となっていました。左側が極端にトー(タイヤの進行方向)がイン方向になっていました。今回の作業により左 側+0.5㎜ 右側が+0.1㎜となりかなり真っ直ぐで路面に対して抵抗がない状態になったということになります。キャンバー角も少し起きて路面とタイヤ の接地が増え安定方向になったと言えます。 この様にミニバンからコンパクトカーやKカーは諦めるしかない状態だったのが改善できます。 車種設定は『SPC シム』で検索してみて下さい。 *作業のお問い合わせは当店舗部まで!